🧪 Annex Science Series Vol.3|加熱殺菌とは?ONSENSUI99の製造・品質管理を読み解く
天然水は、自然から採水しただけで、そのまま製品になるわけではありません。
採水された水をボトルに詰め、消費者のもとへ届けるまでには、製造・衛生管理・品質管理など、さまざまな工程があります。
ONSENSUI99(温泉水99)は、日本・鹿児島県垂水市の地下約750mから採水される天然アルカリ温泉水です。
その特徴は、
pH9.5〜9.9の自然由来のアルカリ性
そして、
硬度1.7mg/LのUltra Soft Water(超軟水)
です。
では、この天然水はどのような考え方で製品として届けられているのでしょうか。
Annex Science Series Vol.3では、ONSENSUI99が採用している加熱殺菌を中心に、天然水を製品として届けるための製造・品質管理について見ていきます。
天然水を「製品」として届けるために
「天然水」という言葉から、
自然から採れた水を、そのままボトルに詰めている
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、天然水を飲料製品として販売するためには、水源だけでなく、
- 採水
- 殺菌などの処理
- 充填
- 密封
- 容器
- 製造設備の衛生管理
- 品質検査
- ロット管理
- 保管
など、製品になるまでの工程全体を管理することが重要です。
ONSENSUI99では、その製造工程のひとつとして加熱殺菌を採用しています。
そもそも「殺菌」とは?
食品や飲料の製造における「殺菌」は、製品中に存在する可能性のある微生物によるリスクを低減するために行われる工程です。
その方法のひとつが、
熱を利用した加熱殺菌
です。
微生物には、それぞれ異なる耐熱性があります。
そのため、加熱殺菌は単純に、
「○℃まで加熱すればすべて同じ」
と考えるものではありません。
温度だけでなく、加熱時間や製品特性など、複数の条件を組み合わせて考えます。
ONSENSUI99は加熱殺菌を採用
ONSENSUI99では、製造工程に加熱殺菌を取り入れています。
目的は、
製品の衛生管理を行い、微生物によるリスクを低減すること。
天然水だから何もしないのではなく、採水した水を飲料製品として届けるために、管理された製造工程を通しています。
ここで大切なのは、
「天然」と「製造・品質管理」は相反するものではない
ということです。
天然水であることは、
水がどこから来たのか
という水源や成り立ちに関する特徴。
加熱殺菌は、
その水をどのように飲料製品として製造・管理するのか
という製造工程の話です。
この2つは分けて考えることができます。
加熱すると「天然水」ではなくなる?
「加熱したら、天然水ではなくなるのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、
天然水であることと、加熱殺菌を行うことは別の話です。
ONSENSUI99は、鹿児島県垂水市の地下約750mから採水される天然水を原水としています。
そして、その天然水を製品として届けるための製造工程として加熱殺菌を行っています。
つまり、
天然水=水源・原水の特徴
加熱殺菌=製造・衛生管理の工程
という関係です。
殺菌は「温度」だけでは決まらない
加熱殺菌を説明するとき、
「何℃で殺菌しているの?」
という数字に注目しがちです。
しかし、科学的には温度だけを見るのではなく、
温度 × 時間 × 製品条件
などを組み合わせて考えます。
微生物によって熱への耐性も異なります。
そのため、
「70℃なら安全」
「90℃ならすべての菌がなくなる」
といった一つの数字だけで殺菌効果を説明することは適切ではありません。
ONSENSUI99では、管理された製造工程の中で加熱殺菌を行っています。
加熱と非加熱、どちらが良い水?
天然水には、製品によって異なる製造方法があります。
加熱殺菌を採用する製品もあれば、ろ過など別の方法を組み合わせて製造・品質管理を行う製品もあります。
そのため、
「非加熱だから良い水」
あるいは、
「加熱しているから安全性が高い水」
と一律に比較するものではありません。
重要なのは、
その製品に適した製造工程と衛生管理が行われているか
ということです。
ONSENSUI99では、製品として品質を管理しながら届けるための工程のひとつとして、加熱殺菌を採用しています。
これは、
加熱 > 非加熱
という優劣を意味するものではありません。
加熱殺菌後のONSENSUI99の水質
Science Series Vol.1・Vol.2で紹介したように、ONSENSUI99には2つの特徴的な水質データがあります。
pH9.5〜9.9
自然由来のアルカリ性。
硬度1.7mg/L
カルシウムやマグネシウムに由来する硬度が非常に低いUltra Soft Water(超軟水)。
ONSENSUI99の完成製品として確認されている代表的な水質が、
pH9.5〜9.9 × 硬度1.7mg/L
です。
ここで重要なのは、
「加熱しても必ず○○という化学反応によって元に戻る」
とメカニズムを推測することではなく、
実際に製品として確認されている水質データを見ること
です。
pH9.5〜9.9と殺菌は別の話
ONSENSUI99はpH9.5〜9.9の自然由来のアルカリ性を示します。
しかし、
「アルカリ性だから殺菌されている」
「pHが高いから安全性が二重になる」
という考え方にはしません。
pHは、
ONSENSUI99の水質を表す指標。
加熱殺菌は、
製造・衛生管理の工程。
それぞれ役割が異なります。
Science Seriesでは、この2つを分けて理解します。
充填・密封も重要な工程
飲料水の品質管理は、殺菌だけで完結するものではありません。
加熱殺菌した水をどのように容器へ充填し、密封するかも重要です。
さらに、
- 製造設備
- 配管
- 容器
- キャップ
- 作業環境
- 製造工程
などを適切に管理することも必要です。
つまり、
「加熱したから、それだけで安全」
ということではありません。
採水から殺菌、充填、密封、検査まで、
製造工程全体を管理する
という考え方が重要です。
製造だけでなく「検査」も重要
製品の品質管理では、製造工程だけでなく、検査によって製品の状態を確認することも重要です。
飲料水では、微生物に関する項目や水質に関する項目など、製品や適用される基準に応じた検査・確認が行われます。
ONSENSUI99についても、
製造工程の管理
と
製品の検査・確認
を組み合わせながら品質管理に取り組んでいます。
ここでも大切なのは、
「検査しているから絶対に安全」
という考え方ではありません。
製造・衛生管理と検査を組み合わせることで、製品の品質を管理していくという考え方です。
ロット管理とトレーサビリティ
食品や飲料の品質管理では、
「いつ、どの製造単位でつくられた製品なのか」
を追跡できることも重要です。
そのために使われるのがロット管理です。
製造に関する情報を記録・管理することで、必要な場合に対象となる製品や製造記録を確認できるようにします。
これは、ONSENSUI99に限らず、食品・飲料の品質管理における重要な考え方のひとつです。
日本からタイへ届けるまで
ONSENSUI99は日本で製造され、タイを含む海外市場にも輸出されています。
製品を海外へ届ける場合、
製造した時点だけを考えればよいわけではありません。
製造後には、
- 保管
- 国内輸送
- コンテナ輸送
- 輸入
- 倉庫保管
- 国内配送
など、消費者のもとへ届くまでさまざまな工程があります。
そのため、製造時の品質管理だけでなく、
適切な保管・物流条件を守ること
も大切です。
「加熱殺菌をしているから、どのような高温環境でも問題ない」という意味ではありません。
製品に表示された保管方法などに従って取り扱うことが基本です。
開封した後はどうする?
ここは、消費者にとって特に重要なポイントです。
製造時に加熱殺菌を行っていても、
開封した瞬間から、未開封時とは条件が変わります。
開封後は、外気や口、コップなどを通じて微生物が入り込む可能性があります。
そのため、
開封後はできるだけ早めに飲む
ことを基本にしましょう。
特にペットボトルへ直接口をつけて飲んだ場合は、口の中の微生物などがボトル内に入る可能性があります。
長時間放置せず、衛生面に注意して飲むことが大切です。
また、未開封の場合でも、製品に表示された保存方法に従い、適切に保管してください。
「賞味期限」と「開封後」は別
ペットボトルなどに表示されている賞味期限は、基本的に未開封の状態を前提としています。
そのため、
「賞味期限まで2年あるから、開封後も長期間大丈夫」
という意味ではありません。
開封した製品は賞味期限だけで判断せず、できるだけ早めに飲むようにしましょう。
天然水 × 製造・品質管理
ONSENSUI99の特徴を整理すると、
水源
日本・鹿児島県垂水市
地下約750mから採水
水質
pH9.5〜9.9
自然由来のアルカリ性
硬度
1.7mg/L
Ultra Soft Water(超軟水)
製造
飲料製品として届けるため、加熱殺菌を含む製造・衛生管理工程を採用
つまり、
自然から生まれた水
と
製品として届けるための製造・品質管理
の両方を見ることで、ONSENSUI99という製品をより正確に理解することができます。
FAQ|加熱殺菌と天然水について
Q1.ONSENSUI99は加熱殺菌していますか?
はい。ONSENSUI99では、製造工程のひとつとして加熱殺菌を採用しています。
Q2.なぜ天然水を加熱するのですか?
天然水を飲料製品として届けるための衛生管理工程のひとつとして、微生物によるリスクを低減することを目的に加熱殺菌を行っています。
Q3.加熱すると天然水ではなくなりますか?
天然水であることは水源や原水の成り立ちに関する特徴であり、加熱殺菌は製造・衛生管理の工程です。両者は分けて考えることができます。
Q4.非加熱の水より加熱した水の方が安全ですか?
単純に比較することはできません。飲料水には製品によって異なる製造・衛生管理方法があります。加熱・非加熱という一つの条件だけで製品全体の安全性や優劣を判断するものではありません。
Q5.pH9.5〜9.9だから細菌が増えにくいのですか?
ONSENSUI99の記事では、pH9.5〜9.9を殺菌工程の代わりとなる安全性の根拠として扱っていません。pHは水質を示す指標、加熱殺菌は製造・衛生管理の工程として分けて考えています。
Q6.加熱するとpHや硬度はなくなりますか?
ONSENSUI99の完成製品として確認されている代表的な水質は、pH9.5〜9.9、硬度1.7mg/Lです。
Q7.加熱殺菌しているので、開封後も長期間保存できますか?
いいえ。開封後は未開封時とは条件が変わります。開封後は衛生面に注意し、できるだけ早めに飲むことをおすすめします。
Q8.賞味期限は開封後にも適用されますか?
賞味期限は基本的に未開封の状態を前提としています。開封後は賞味期限だけで判断せず、できるだけ早めに飲みましょう。
Q9.加熱殺菌しているので暑い場所に保管しても大丈夫ですか?
加熱殺菌をしていることは、どのような保管環境でも問題ないという意味ではありません。製品に表示された保存方法に従って保管してください。
まとめ|天然水を「製品」として届けるということ
ONSENSUI99は、日本・鹿児島県垂水市の地下約750mから採水される天然アルカリ温泉水です。
その代表的な水質は、
pH9.5〜9.9
そして、
硬度1.7mg/L。
しかし、天然水を消費者のもとへ届けるには、水源や水質だけではなく、
どのように製造し、どのように品質を管理するか
も重要です。
ONSENSUI99では、その製造・衛生管理工程のひとつとして加熱殺菌を採用しています。
ここでScience Seriesとして大切にしたいのは、
「加熱しているから絶対に安全」
「天然だから優れている」
「pHが高いから安全性が高い」
と一つの特徴だけで結論づけないこと。
水源。
水質。
製造工程。
衛生管理。
品質検査。
保管。
それぞれを分けて理解することで、ひとつの飲料製品がどのように消費者のもとへ届けられているのかが見えてきます。
自然から生まれた水を、製品として届けるための製造・品質管理。
それが、Science Series Vol.3でお伝えしたい、
「天然水と製造科学の関係」
です。
「ONSENSUI99 Annex Science Series」では、水の特徴や品質について、確認できる水質データと科学的な知見をもとに分かりやすく紹介しています。
▶ Vol.1|天然アルカリ温泉水とは?pH9.5〜9.9から読み解く水の特徴


