🧪 Annex Science Series Vol.2|超軟水とは? 硬度1.7が生み出す“やわらかさ”の科学

“やわらかい水”の正体は「硬度」
水の“硬さ”は、主に**カルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)**の含有量(=硬度)で決まります。
世界保健機関(WHO)の分類は次のとおりです。
| 硬度 (mg/L as CaCO₃) | 分類 | 一般的特徴 |
|---|---|---|
| 0〜60 | 軟水 | 味がやさしく、飲みやすい |
| 60〜120 | 中程度の硬水 | ミネラル感がやや出る |
| 120〜180 | 硬水 | 苦味・渋みを感じることがある |
| 180以上 | 非常に硬い水 | ミネラル補給用途で用いられることも |
温泉水99の硬度:1.7 mg/L
この数値は“軟水”の範囲でも極めて低く、超軟水に分類されます。
Ca・Mgが非常に少ないため、味がまろやかで金属感が出にくいことが科学的に説明できます。
シラス台地がもたらす“天然の低硬度”

採水地である鹿児島県垂水市は、火山活動に由来するシラス台地(火山ガラス質の多孔質層)が広がる地域です。
この地層は金属イオン(Ca²⁺、Mg²⁺など)を吸着しやすい天然フィルターの役割を果たします。
そのため、地下水が通過する過程で硬度成分が自然に減少し、
Ca・Mgがきわめて少ない=硬度が低い水質が生まれます。
🔬 科学的ポイント
・低硬度=Ca・Mgが少ない → 苦味・渋みが出にくい
・シラス層の自然ろ過 → 低硬度が長期にわたり安定
軟水と硬水:体への感じ方の違い
軟水・硬水はいずれも安全な飲料水です。
生理学的に水の吸収速度は浸透圧・温度・胃内容物によって決まり、硬度による差はほとんどありません。
ただし、硬水は人によって胃腸への刺激を感じやすい場合があり、
軟水は刺激が少なく、口当たりがやわらかく飲みやすいとされています。
そのため、乳幼児や高齢の方にも受け入れやすいという実用上の利点があります。
調理・抽出の科学:軟水は素材の風味を活かす

-
お茶・コーヒー:Ca・Mgが少ないため、タンニンなどとの沈殿や過剰な渋味が抑えられ、香りが立ちやすい。
-
炊飯:硬水よりデンプン糊化が均一に進み、ふっくら・つややかに仕上がる。
-
出汁・スープ:ミネラル干渉が小さく、旨味がクリアに抽出できる。
これらの特性は、日本調理科学会などで報告されている水の硬度と調理特性に関する研究結果とも整合しています。
硬度1.7の超軟水・温泉水99は、家庭の調理からプロの料理現場まで、理にかなった水といえます。
世界の水との比較(代表的硬度)
| 地域・水系 | 硬度 (mg/L) | 備考 |
|---|---|---|
| 日本(平均) | 約50 | 火山性地質による軟水が多い |
| フランス・パリ | 約200 | 硬水 |
| ドイツ | 約250 | 硬水 |
| タイ | 100〜150 | 中硬水〜硬水傾向 |
| 温泉水99(垂水) | 1.7 | 超軟水(極めて希少) |
鹿児島・垂水の水は、世界的にも例が少ない極めて低い硬度の水であり、
“やさしい水”という個性を科学的に裏づけています。
硬度1.7が証明する“やさしさ”
-
硬度=Ca・Mg量。温泉水99は1.7 mg/Lの超軟水。
-
シラス台地の自然ろ過により低硬度が実現。
-
飲みやすく、料理・抽出で素材を活かす。
-
科学的に裏づけられた“やさしい水”であることが、温泉水99の個性です。
「Onsen Water 99 Annex Science Series」では、水の科学や品質、安全性について、事実に基づき分かりやすく解説しています。
この記事は「Onsen Water 99 Annex Science Series」の一部です。
▶ アルカリイオン水とは? pH9.9の“やさしい水”を科学で解く
▶ 超軟水とは? 硬度1.7が生み出す“やわらかさ”の科学
▶ 高温殺菌と安全性の科学|“飲む温泉”を安心して届けるために
▶ 「Onsen Water 99 Annex Science Series」記事一覧を見る

