緑茶は水で変わる?軟水と硬水の違いと美味しい淹れ方
日本のお茶文化を代表する「緑茶」。
同じ茶葉を使っているのに、
「今日はまろやかに感じる」
「いつもより渋みを強く感じる」
「香りの印象が少し違う」
と感じたことはありませんか?
緑茶の味わいは、茶葉だけで決まるものではありません。
茶葉の量、お湯の温度、抽出時間、そして使う水など、さまざまな条件によって変わります。
中でも水は、お茶を淹れるために欠かせない材料です。
今回は、緑茶と水の関係、軟水と硬水の違い、そして煎茶・玉露・ほうじ茶などを楽しむための基本的な淹れ方をご紹介します。

緑茶は水で味が変わる?
緑茶を淹れるとき、水は重要な要素のひとつです。
使う水が変われば、含まれるミネラルなども変わるため、香り、渋み、旨味、口あたりなどの感じ方に違いが出ることがあります。
ただし、
「水だけで緑茶のおいしさが決まる」
というわけではありません。
緑茶の味わいには、
茶葉の種類
茶葉の量
水
お湯の温度
抽出時間
など、複数の条件が関係します。
特にお湯の温度は重要です。
一般に温度が高くなると、苦味や渋みに関係する成分も抽出されやすくなります。一方、低めの温度でじっくり淹れる方法では、異なる味わいを楽しむことができます。日本茶は種類によって適した淹れ方が異なるため、「どの水を使うか」と同時に「どう淹れるか」も大切です。

軟水と硬水の違いとは?
水には「硬度」という指標があります。
硬度は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量をもとに示されます。
一般に硬度が低い水を軟水、高い水を硬水と呼びます。
日本では軟水が多く、日本茶を淹れる水としても軟水は一般的に推奨されています。
ただし、ここで大切なのは、
「硬水では緑茶を淹れられない」
「軟水なら必ずおいしくなる」
ということではないという点です。
水に含まれる成分や茶葉の種類、抽出条件などによって、出来上がったお茶の印象は変わります。
その違いも含めて、自分の好きな組み合わせを見つけることが日本茶の楽しみ方のひとつです。
軟水と硬水について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

緑茶は「水」だけでなく「温度」で変わる
おいしい緑茶を楽しむうえで、ぜひ意識したいのがお湯の温度です。
同じ茶葉でも、お湯の温度によって抽出される成分のバランスが変わるため、味わいの印象も変化します。
例えば、煎茶と玉露では比較的低い温度のお湯を使い、ほうじ茶ではより高い温度のお湯を使う方法が一般的です。農林水産省や日本茶業中央会などの資料でも、お茶の種類ごとに異なる温度が紹介されています。
煎茶を美味しく楽しむには
煎茶は、日本で広く親しまれている緑茶です。
一つの目安として、
お湯の温度:70〜80℃程度
抽出時間:1〜2分程度
から試してみるとよいでしょう。日本茶業中央会の資料でも、煎茶には70〜80℃程度のお湯が紹介されています。
茶葉によって適した淹れ方は異なるので、購入した茶葉に淹れ方が記載されている場合は、まずその方法を試してみるのがおすすめです。
玉露を美味しく楽しむには
旨味をじっくり楽しむ玉露では、煎茶よりも低い温度のお湯を使う方法があります。
目安として、
お湯の温度:50〜60℃程度
抽出時間:2分程度
です。日本茶業中央会でも玉露について50〜60℃、約2分という淹れ方が紹介されています。
JETROの日本茶紹介でも、玉露には約50℃のお湯を使用する例が紹介されています。
低めの温度でじっくり抽出するのも、玉露ならではの楽しみ方です。
ほうじ茶を美味しく楽しむには
茶葉を焙煎して作られるほうじ茶は、香ばしい香りが特徴です。
煎茶や玉露よりも高い温度のお湯を使う方法が一般的で、
90〜95℃程度
をひとつの目安にできます。
JETROではほうじ茶について約95℃、農林水産省でも番茶・ほうじ茶・玄米茶について熱いお湯で淹れる方法を紹介しています。
水と温度を変えて、自分好みの一杯を探してみる
緑茶の面白さは、ひとつの「正解」だけではないことです。
例えば同じ茶葉でも、
いつもより少し低い温度で淹れてみる。
抽出時間を変えてみる。
そして、使う水を変えてみる。
それだけでも、香りや渋み、旨味、口あたりなどの感じ方に違いを発見することがあります。
比較するときは、
同じ茶葉
同じ茶葉の量
同じ水量
同じ温度
同じ抽出時間
にして、水だけを変えてみると違いを比べやすくなります。
「どちらが正しいか」を決める必要はありません。
自分がおいしいと感じる水と淹れ方を探してみる。
それも日本茶の楽しみ方です。

温泉水99で緑茶を淹れてみる
鹿児島県垂水市の地下約750mから採水される天然温泉水、温泉水99(ONSENSUI99)。
温泉水99には、
硬度1.7mg/Lの超軟水(Ultra Soft Water)
自然由来のpH9.5〜9.9
という水質の特徴があります。
硬度1.7mg/Lという非常に低い硬度による、まろやかでやわらかな口あたりも特徴です。
普段飲んでいる水を温泉水99に変えて、いつも使っている茶葉で緑茶を淹れてみる。
そして、
香りはどう感じるか。
渋みや旨味の印象はどうか。
口あたりに違いを感じるか。
そんなところに注目しながら飲み比べてみるのも面白いでしょう。
ただし、
「硬度1.7mg/Lだから必ず緑茶がおいしくなる」
「pH9.5〜9.9だから緑茶に適している」
という意味ではありません。
温泉水99が持つ水質の特徴を知ったうえで、自分の好みに合うか実際に試してみることをおすすめします。
温泉水99について詳しくはこちらをご覧ください。
温泉水99(ONSENSUI99)とは?|鹿児島県垂水市が育んだ天然温泉水の魅力

日本の水とお茶文化
日本では、緑茶だけでなく、だし、ご飯など、さまざまな食文化の中で水が大切な役割を果たしてきました。
地域ごとに異なる自然環境や水とともに、それぞれの食文化も育まれてきました。
そのため、日本茶を楽しむことは、茶葉だけでなく、日本の水文化に触れることでもあります。
日本の水と食文化について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

抹茶も水で楽しんでみる
同じ日本茶でも、急須で茶葉を抽出する煎茶や玉露と、茶葉を粉末にして点てる抹茶では楽しみ方が異なります。
緑茶だけでなく抹茶も好きな方は、抹茶と水についての記事もご覧ください。

タイでも日本の緑茶を楽しもう
タイで暮らしていても、自宅で日本茶を楽しむことができます。
お気に入りの茶葉を選び、急須を用意する。
お湯の温度を少し意識する。
ゆっくり抽出して、湯呑みに注ぐ。
そして、ときには使う水を変えてみる。
毎日のお茶だからこそ、難しく考える必要はありません。
同じ茶葉でも、水や温度を少し変えてみることで、自分好みの一杯を探す楽しみが生まれます。
FAQ|緑茶と水について
Q. 緑茶には軟水と硬水のどちらがいいですか?
日本茶では軟水が一般的に推奨されていますが、硬水では緑茶を淹れられないということではありません。
水に含まれる成分によって味わいの印象が変わることがあるため、実際に同じ茶葉で飲み比べてみるのもおすすめです。
Q. 緑茶は熱湯で淹れない方がいいですか?
お茶の種類や、どのような味わいを楽しみたいかによって異なります。
煎茶や玉露では比較的低い温度、ほうじ茶や番茶などでは高い温度のお湯を使う方法があります。
Q. 煎茶のお湯は何℃くらいですか?
70〜80℃程度がひとつの目安です。
茶葉によって推奨される温度や抽出時間が異なるため、商品に淹れ方が記載されている場合はそちらも確認してください。
Q. 温泉水99で緑茶を淹れられますか?
はい。
温泉水99は硬度1.7mg/Lの超軟水です。普段使っている水を温泉水99に変えて、同じ茶葉・温度・抽出時間で味わいの違いを比べてみるのも楽しみ方のひとつです。
Q. pH9.5〜9.9だから緑茶がおいしくなりますか?
そのように結論づけることはできません。
自然由来のpH9.5〜9.9は温泉水99が持つ水質の特徴であり、pHが高いほど緑茶がおいしくなるという意味ではありません。
まとめ|茶葉だけでなく「水」と「温度」も楽しんでみる
緑茶の味わいは、茶葉だけで決まるものではありません。
茶葉の種類
茶葉の量
水
お湯の温度
抽出時間
など、さまざまな条件によって変わります。
日本茶では軟水が一般的に推奨されていますが、だからといって「軟水なら必ずおいしい」「硬水ではおいしくない」と単純に分ける必要はありません。
いつもの茶葉を、いつもの淹れ方で。
そして、ときには水だけを変えてみる。
温泉水99を使ったとき、自分はどのように感じるのか。
そんな違いを楽しむことも、日本茶の魅力のひとつです。
毎日の一杯を、自分の好きな水と淹れ方で楽しんでみてください。

